4月にはGW明けの予定だった休校が5月末までに延長されたことに伴って、「家庭での学習状況や成果を確認し、学校における学習評価に反映することができる」という文科省からの通知を受けて、県教委では「できる」ではなくむしろ「成果を確認し、適切に評価を行うこと」と指示してきました。「してもよい」ではなく「しなさい」というわけです。
2学年「現代文B」及び3学年「現代文探究」の課題は、教科書及び副読本の文章の要約を、週に2本ずつ行う、というものです。
4月の3週目から5月末まで、授業が通常通り行われていたら約6週の課業日がありました。12本の文章の要約をしてあれば、こちらの課した指示通りの学習をしたことになります。
ですが私は最初の課題指示の中で、提出を求めることはないと明言しました。
この宣言通り、学校再開後に要約文そのものを、ノートにせよプリントにせよテキストファイルにせよ、提出を求めるようなことはしません。原則としては。
ただし今回の県教委の指示を受けてあらためて、「要約の記録」の提出をもって、上記の指示に替えることにしました。
具体的にはTeamsに課題をアップしてそこで指示しますが、要は、どの文章を要約したか、そのリストを提出してもらう、ということです。
これまでのブログの中でも説明していますが、要約には、ある程度の出来の善し悪しはあるとはいえ、いわゆる「正解/不正解」のようなものがあるわけではありません。出来がどのようなものであれ、要約をすることそのものが、常に有効な学習になっているのです。
したがって、この課題提出による評価は、いわゆる「学力」に対する評価というより、学習状況に対する評価です。
このリストは、自己申告でかまいません。要約についての自己評価もあくまで自分で判断してください(判断基準については後ほどTeamsの方で示します)。
学習評価の重要な機能は、本人に対する外部からの客観的評価というだけでなく、学習者が自らの学習状況について振り返り、それをその先の学習への取り組みにフィードバックすることです。
やるだけやって相手の前に投げ出して点数をつけてもらう、という態度ではなく、自分のやったことを自分で振り返って、その適切さを判断し、それを次の学習に活かすことが「学習評価」に期待される機能なのです。
要約は、12本はやってないといけない、ということではありません。やった分だけを正直に記録してください。12本以上の要約をした人はもちろんそれだけ書いてください。
上記の通り、要約文そのものの提出は原則として求めませんが、この先、学校が再開されてからの学習状況(出席・成績)などにおいて問題がある場合は、ここまでの学習の成果として要約文を提出させることもあるかもしれません。要約文を書いたノートや原稿用紙は保管しておいてください。
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