提出用ファイルとともに、説明のためのPDFファイルもアップしてあります。
内容は以下の通りです。
まず、課題に上げてあるExcelファイル「休校期間課題」をダウンロードしてください。
家庭学習期間に要約した文章について、題名と筆者名と自己評価をシートにある表に記入し、Excelファイルのまま提出してください。
指示した、教科書や「ちくま評論選」以外に、問題集の文章などを自主的に要約した場合は、それを書いてもかまいません。
少なければ少ないなりに、正直に自分のやったものだけを書いてください(要約文そのものの提出を求められても困らないように)。既に何本か題名を入れてありますが、それらの要約をしていなければ消してください。提出のためにまとめて何本もやらなくてもかまいません。逆に、多くやった場合は最大20本まで入力できます。
「自己評価」欄に、以下の基準に従ってA~Eの評価をしてください。ドロップダウンメニューで入力できます。
A 100字と200字の要約の他、「学習の手引き」「読解」などの問題を15分以上考察した。参考に、こちらで要約したものを後日掲載しますが、これ通りでなければ適切でない、というわけではありません。
B 100字と200字の要約をし、おおむね適切であった。
C 100字と200字の要約をしたが、あまり適切ではなかった。
D 100字.200字いずれかの要約をして、おおむね適切であった。
E 100字.200字いずれかの要約をしたが、あまり適切ではなかった。
要約の「適切」さを判断するのは難しいとはいえます(←以前ここでも説明しました)。
それでもいくらかでも客観的な判断をするために、例えば要約の適切さを判断する基準として次のような項目を掲げる研究もあります。
- ●可読性=「主語~述語の捻れなど、非文法的なつながりが生じていないかどうか」、
- ●了解性=「文法的には問題ないが主要な格要素、修飾語句の大部分が抜けているなど意味のとりにくい文となっていないかどうか」
- ●忠実性=「意味が通る文になっていても、原文とは違う解釈の余地が生じていないか」
- ●十分性=「残存部分が原文と同じ意味解釈の内容であっても、原文に含まれていた別の命題内容(重文の場合など)や、主題・陳述内容が欠落していないかどうか」(「残存部分」とは要約文に書かれた文章のこと)
- ●非冗長性=「残存部分に、不必要に冗長な記述がないかどうか」
我々が要約文を読む際は、確かにこうしたいくつかの基準にてらして、その「適切」さを判断しています。
しかしこうした基準を用いても、やはり本人にはその適切さを判断することができるわけではありません。
原文の解釈が適切であるかどうかも、文法的な妥当性も、意味の明確さも。
かまいません。自分なりに、原文が言っていることと違っていないと思えるかどうかを判断してください。自分で判断しようとすること自体もまた学習です。
内容に盛り込むべき情報の取捨選択とともに、要約において重要なことは、その要約文が「自然な」文章になっているかどうかです。上の基準「可読性」「了解性」はつまり文章の自然さです。本文のあちこちのキーセンテンスをつなぐだけでは自然な文章にはなりません。
できるかぎり客観的に、原文を読んでいない人がその要約文だけを読むことを想定して、それがすっきりとした自然な日本語で、的確に趣旨を伝えていると思えるかを判断してください。
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